テキストサイズ

。+゚僕は君に恋をした。+゚

第55章 2回目の温泉旅行

カサカサ‥カサカサ♪

ベランダの窓を開けるとカサカサ‥♪

日高「……………」

相川「何か見つかったか?やっぱりお化け」

日高「これ‥」

日高の手にはビニール袋?

相川「何それ?」

日高「何それってビニール袋だけど」

相川「ビニール袋なのは見たら分かるよ!だからそれが何だって?」

日高「だからビニール袋なんだって」

相川「はぁ?」

こっちがはぁ?って言いたいね

日高「だ・か・ら!先輩が見たのはビニール袋でお化けじゃない。お化けなんかどこにもいないよ?わかった?」

ビニール袋?

へにゃへにゃへにゃ‥その場にへたりこんでしまった
腰の力いや足の力が抜けた

日高「お化けとビニール袋見間違えるなんて今時ないんじゃない?(ベタすぎ笑)」

相川「そんな事言ったって‥また俺だし‥俺だけだったしっ‼皆‥皆いなかった‥一人だった‥日高も急にいなくなるし‥」

日高「だからあれはお腹が急に痛くなって」

相川「だからって黙っていなくなるなよ‼俺の前から…いなくなるなよ‥っ」

先輩?

日高「ごめんって‥ごめんな?」

相川「うっ‥ぁぅ゛っうあ゛あ゛ー」

日高「ごめん‥ごめんな‥」

泣きじゃくる俺を抱きしめ何回も何回もそう言って頭を優しく優しく撫でてくれた

俺はこの時本気で泣いた
声を出して本気で泣いた

あの時日高がいなくなったと思って俺の前から忽然と消えたと思って
お化け何かもうどうでもよくて
ただ日高がいなくなった事だけがものすごく怖くて‥怖くて‥だから俺は本気で泣いたんだ

ストーリーメニュー

TOPTOPへ