テキストサイズ

。+゚僕は君に恋をした。+゚

第54章 次の日の朝

こいつ?いつの間に座って!

腰に回した腕をほどこうとしたら、また立とうとしやがる

「お前わざとっ‼」

「先輩落ちるよ(笑)」

「分かったから分かったからもう立つな!」

俺は怖くてぎゅっと腰に回した腕に力を入れた

ははは(笑)楽しいな♪先輩とサイクリング

「そう(笑)そうやってしっかり掴まっててな♪」

拷問だろ‼

何とかやっとこさコンビニに着いた

「先輩着いたよ♪降りて?」

「あっああ‥っ」

足腰ガクガク
自転車っておっかねー‥

よぼよぼになりながら自転車から降りた

チリン♪チリーン♪

ん?何だ?

「なっちゃんと日高くーん♪「日高せんぱーい♪」」

鮫島?と河辺?

「何でお前は日高君だけ呼ぶんだ!」

「えーだってなつ兄は鮫島先輩が呼んだからいいと思って」

「俺が何で怒ってたか分かってるのか?!」

「えーだって」

何やら揉めながら自転車を止めてこっちに来る

「んっとに河辺のやつ!」

俺はそんな鮫島に声かけた

「鮫島どうしたんだ?」

「河辺のやつ全然分かってない‼」

分かってない?

「何が?」

…………。

ここにも分かってないやつが一人いた

「もうお前はいいよ‥」

頭が痛くなってくる

「何だよそれ?鮫島?なー鮫島ってば?」

知らんとばかりに無視される

何だよ教えてくれてもいいじゃん‥

そのままコンビニに入ったら日高と河辺がアイスを選んでいた

『またかよ…』

え?鮫島?

鮫島は向きを変えてコンビニを出ていく

気になって鮫島の後をつけた

「何やってんだ?アイス選ばなくていいのか?」

自転車の後ろに乗って空こぎしてたら相川がやって来た

「別にいらねー‥」

いらねー‥ってお前?

「何かあったんだろ?」

「別に」

「嘘こけ?俺には分かるぞ?」

分かるはずないだろ‥

「なっちゃん前乗れよ」

「は?」

「は?じゃなくて前に乗れって」

「何なんだよ?」

止めてある自転車の後ろに鮫島が乗って前に俺が乗った

「乗ったけど?」

「よし!行くぞ♪」

「は?」

ガコン‼と自転車が動いた

「しっかりハンドル握っとけ!」

「バッバカ‼こぐな!」

器用に後ろからペダルをこぐ鮫島

「ぶつかる!ぶつかるっ‼」

「ハンドルきれよ!」

ハンドル?あっハンドルか‼

ストーリーメニュー

TOPTOPへ