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。+゚僕は君に恋をした。+゚

第54章 次の日の朝

ピンポーン♪ピンポーン♪

キッチンでナンパ野郎と片付けをしていると玄関のチャムが鳴った

「ん?誰か来た?」

「あー多分自転車屋さんじゃないかな?」

「自転車屋?日高見てきてくれよ?」

近くにいた日高に言った

「分かった♪」

俺は先輩に頼まれて玄関に向かった

ガチャ♪

「はい?」

「こちら大和サイクルの者ですが小野寺さん宅で宜しいですか?」

「え?あっはい?あっちょっと待ってください」

日高が戻って来た

「大和サイクルって人が小野寺さんのお宅ですか?って」

「あー小野寺さんが伝票書いたからね♪皆呼んできてくれるかな?」

今度は橘さんが玄関に向かった

そして皆で外に出た

トラックの荷台には真新しい自転車が三台?

俺がほしかった後ろにかごのついた三輪自転車!♪

買ってくれたのか!

一台一台自転車が下ろされる

「こちらの自転車は(どなたのですか?)」

「はい♪はい♪それ俺の「私のです(笑)」」

えーーっナンパ野郎‼俺の為に買ってくれたんじゃないのー?!

「先輩こっち♪こっち♪」

行きたくない‥

早く早く♪と日高が手招きする

やだなー‥と思いつつ日高の元に行った

「何だよ‥」

「先輩♪俺たちの自転車だよ♪」

見たら分かるって

「ああ‥そうだな」

俺は後ろ髪引かれる思いでかご付きの三輪自転車を見た

いいなー‥

あれだと後ろにコマ2つ付いてるから俺でも乗れるって思ったのに‥はーぁ‥

「一樹?ちょっとそこまで乗ってきたらどうだ?」

「そうですね♪先輩?♪」

「だから何だよ‥」

「ちょっと乗ってみないか?♪」

「えー‥俺はいいよ」

「コンビニでアイスクリーム買って来てくれないか?」

背高ノッポが1000円札を日高に渡した

「行くよ先輩♪ほら乗って」

「ええー俺やだよ‥」

と言いつつ俺は自転車の後ろに座り取り付けてもらった手すりを握った

「行くよ!掴まっててな♪小野寺さん行って来ます」

「ああ♪気をつけて行くんだぞ」

「はい♪」

ビュンっ!

「おい!お前座ってこげよ!落ちる!落ちるー!」

「俺の腰に腕回したら落ちないから(笑)」

ひー‼怖いっ‼

俺は立ちこぎする日高の腰に腕を回し目をつむった

さっきまで左右に揺れていた車体が今は揺れない?ん?

俺は目を開けた

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