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。+゚僕は君に恋をした。+゚

第50章 初詣

案の定タクシーより電車の方が早かった

良かった間に合って¨

ガチャ♪

「ただいまー♪」

「あっお帰り先輩は?」

河辺の後ろから先輩をおんぶした鮫島先輩が入ってきた

「重かったでしょ?ありがとうございます」

「いや別にってかまだ眠ってるから気を付けて運んでやってくれよ?」

鮫島先輩から先輩を預かってベッドに寝かせて部屋を出た

「で?何してたんだ?」

「河辺ごめん。コーヒー入れてくれるかな?」

「いいよ♪」

河辺が席をはずしたのを見てから話し出した

「実は元カノと出くわしちゃってカラオケに連行されてしまって¨」

「元カノ?そんなの軽くあしらえば良かったのに」

「アイツ傲慢でワガママで一度言うとしつこくて」

まるで相川だな¨

「それでいなくなったって訳か?」

「それが¨」

何だ?まだ他にあるのか?

「お待たせ~♪はい♪コーヒー♪」

河辺がホットコーヒー持ってきてくれた

肝心な事言う前に戻って来てしまった

「それが何?」

「うーん¨」

「何の話?♪」

鮫島先輩にだけ合コンの事言って相談しようと思ったんだけど
鮫島先輩は俺より先輩の扱い上手いから何とかしてくれそうじゃん?

「それが何だよ?」

けど仕方ない

「実は¨合コンセッティング頼まれてしまって」

「合コン?」

「合コン!?何?鮫島先輩行くの?!僕がいながら行くの?!行っちゃうの?やだー!そんなの絶対やだー!(泣)」

「河辺¨行くとも何とも言ってないだろ?それに誘われた訳じゃないから」

「本当!?行かない?!行くなら僕も行くから!」

おいおい¨恋人同士で合コン参加って
しかも男同士で

「河辺少し落ち着け。それで?なっちゃんには内緒にしてほしいと?」

やっぱり鮫島先輩は話が分かるな
話がスムーズに進む

「何でなつ兄には内緒なの?なつ兄も僕みたいに嫌だと思うよ?」

「だから内緒なんだろ?」

「何で?じゃ内緒にしてたら鮫島先輩も僕の知らない所でこそこそ隠れて悪さするの?」

悪さって¨疑いの目を向けるな

「しっしないけど¨」

「けど?バレなきゃいいって思ってるよね?」

鋭い視線が突き刺さる

「おっ思ってないよ!思うわけないだろ!?(けどちょっぴりスリリングも味わってみたいかも¨)」

何てったって男ですから

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