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。+゚僕は君に恋をした。+゚

第47章 これも愛♪それも愛♪たぶん愛♪きっと愛‥

「先輩開けるよ‥?」

ガチャと開けた部屋の扉

真っ暗な部屋で先輩は泣いていた

「ごめんな‥先輩?」

日高が謝りながら俺を後ろから包み込んだ

「もういい‥から…お前は百貨店の御惣菜食べてろよ!‥ゥ‥ッ」

先輩‥

「俺は百貨店の御惣菜より先輩の手料理が好きだよ?」

嘘つけ!
嬉しそうな顔してただろ!!

白々しい言い訳するな!!

「信じられない!‥ッ‥」

「じゃどうやったら信じてもらえるの?」

「そんな事‥自分で考えろよ!」

抱きしめた腕の中から先輩がすり抜けようとした

「先輩!俺は先輩の手料理の方が嬉しいから!信じさせてやるよ!だから最後まで作ってくれ!」

日高?

すり抜けるのやめて俺の腕の中に収まってくれた先輩

「作って?先輩」

コクリと頷いた先輩
30分後先輩の手料理も出来上がり

いただきます♪をした俺たち

先輩が作ってくれた料理は

野菜サラダと肉じゃがとほうれん草のゴマ和えと竹の子ご飯とワカメの味噌汁

野菜サラダと肉じゃがとほうれん草のゴマ和えは大皿に盛られていてバイキング形式

野菜サラダ取ろうとしたら日高先輩が自分の前にボールごと引き寄せた

じゃ‥肉じゃがを♪
また日高先輩が肉じゃがの大皿を自分の前に引き寄せた?

ほうれん草のゴマ‥
また?

「日高先輩僕にもなつ兄の料理食べさせてよ!」

もぐもぐ口にいっぱい頬張った日高先輩が箸持った手を横に振った

ダメって事?

「何で?僕もなつ兄の料理食べたい!」

僕はシェフや料理人の作る料理に飽きた
兄さんの作る手料理の方が温かみがあって何倍も何十倍も美味しかったんだ

先輩の手料理の方が好きだって先輩に見せつけてやるんだ!
俺は先輩が作った料理を1人で全部平らげる事に決めた

竹の子ご飯も皆に譲らなかった

「日高?」

日高は俺の作った手料理しか口にせず、自分だけの物!と言わんばかりに平らげていく

6人分‥かなりの量なのに1人で食べようとしていた

どう考えたって無理な事

日高は元々食が細い
俺が信じられない!とか言ったばっかりにコイツは‥

「日高‥もういいよ‥」

日高の肩を触って止めさせようとしたら肩で落とされた俺の手

意地でも平らげてやるんだ!

「先輩!竹の子ご飯おかわり入れてっ!後味噌汁も!」

日高が空になったお茶碗とお椀を突き出してきた

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