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。+゚僕は君に恋をした。+゚

第47章 これも愛♪それも愛♪たぶん愛♪きっと愛‥

「先輩たち何してるの?何でグラウンド?」

ニコニコ笑顔の先輩 がめちゃくちゃ笑顔で言ってきた

「咲いたんだ♪」

咲いた?

いや俺は何でグラウンドにいるのかって聞いたんだけど‥

「何が?」

当然何が?になる訳で‥

ニコニコ笑顔が一変し不機嫌に


「忘れたのか?!」

「忘れたのかって主語がないからわからないだろ?」

主語?

それに俺はグラウンドで何してるの?って聞いたんだ

「主語って何だ‥鮫島?」


相川‥
幼稚園からやり直せ
鮫島先輩が花壇を指差した

「チューリップがどうとか言ってだけど?」

チューリップ?

「あっ!チューリップ!咲いたのか?♪」

「だから咲いたって言ってんだろ‥人の話ちゃんと聞けよ」

人の事言えないだろ?

日高と見に行ったら鮫島まで着いてきた

「‥‥‥‥‥」

「‥‥‥‥‥」

「‥‥‥‥‥」

花壇にチューリップがない?!

「何でないんだよ!」

日高君が相川に向かって怒鳴りつけた

「俺に言われても‥」

攻められてシュンとなってしまった相川

咲いたって事はちゃんと手入れしてたから見事に咲いた訳で
どんな気持ちで手入れしてたのかと思うと可愛そうになってくる

あー言われちゃそりゃ黙ってしまうよな

「チューリップがなかったらそんなにマズい事なのか?」

鮫島先輩が聞いてきた

「あのチューリップは先輩との思い出のチューリップなんだ‥チューリップには花言葉があって‥」

「花言葉?」

「うん‥俺は咲いたチューリップの色で先輩に告白するか諦めるか決めようと思ったんだ」

へー。意外に日高君って俺と同じでロマンチストなんだな

「花言葉でそんな大事な事決めるなよ!」

先輩?

先輩が睨んで言ってきた

「けどあの頃の俺は先輩が眩しい遠い存在だったんだ‥だからそうしようと思ったんだ」

日高‥

「けどチューリップが咲く前に付き合って結婚までしちゃったけどな(笑)」

お前が手が早いからだろっ

「先輩は見たんだろ?何色のチューリップだった?♪」

「それは‥」

ん?何で言いにくそうにするんだ?

「なんだよ?見たんだろ?勿体ぶらないで言えよなっちゃん(笑)」

見たけど不吉な色だったチューリップ

「あっ赤だ!」

赤?

「そっか‥」

俺が言うのをワクワクして待っていた日高の顔が残念な顔に変わった

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