テキストサイズ

。+゚僕は君に恋をした。+゚

第45章 温泉旅行2日目

「誰だ?」

「さぁ?」

「誰だ?さぁ?ってお前らの知り合いじゃない事は確かだな(笑)」

「じゃ誰の知り合いか先輩は知ってるのか?」

知る訳ねーだろっ!
あっ江っちゃん♪

「俺が出る」

のっそり立ち上がった背高ノッポを先頭にアヒルの親子みたいにくっついて並んで開けた玄関

「あっ夜分遅くにすみません警察ですが」

《警察!何で?!》

《竹の子じゃ…》

《あれは上手い事俺が言ったから大丈夫なハズ‥》

《鮫島お前が家から持ってきたとか言うから警察が来たんだろ!》

《米ぬかもらうにはそう言う他ねーだろ!》

米ぬかじゃなかっただろ…

《とぎ汁なら顔洗うのにどうしてもとぎ汁じゃないと肌が荒れるので‥とか言えただろ!》

お前は美白の鈴木その子か?

《とぎ汁かどうかなんかわからなかっただろ!?》

「静かにしろ!」

小野寺さんの渇が飛ぶ

「それでご用件は?」

「宿泊客の方のお子さんが迷子になられたとかで‥心当たりのある方はいないかと」

《迷子だって(笑)ほら見ろ!俺のせいじゃなかっただろっ》

《こんな夜遅くまで迷子って‥》

俺のせいじゃなかっただろって‥

《そうだな?心配だな‥》

《‥‥‥‥》

だから俺のせいじゃ

「幾つぐらいの子ですか?」

情報を聞く小野寺さん

「まだ幼稚園行くか行かないかぐらいの小さなお子さんらしいです。心当たりはないですか?」

《きっと今頃泣いてるよね‥可哀想に》

泣いてる?

幼稚園行かないかぐらいの小さな子?

泣いてる‥

「あーっ!!」

先輩が警察の人を指差して叫んだ

「何?どうしたの?先輩!?」

もしかして‥もしかして‥
俺が聞いたのは‥

「心当たりあるんですか!」

「心当たり‥うーん」

「なんだよ?先輩?」

うーんと腕に肘ついて顎に手を当てて考えた

「何か知っているのか?!」

背高ノッポが振り向いて俺を見てくる

「いや‥違うかも知んねーし‥いや‥違うな‥何でもない(笑)」

すると警察の人が中まで入ってきて先輩に詰め寄ってきた

「些細な事でもいいので聞かせてください!」

‥‥‥‥。

「竹林で子供の泣き声聞いた‥」

「竹林で泣き声?」

「お化けが出たのかと思って逃げて来た」

逃げて来たって先輩 ‥あのね‥

俺を置いて逃げたのか?

そうです‥ごめんなさい。

ストーリーメニュー

TOPTOPへ