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。+゚僕は君に恋をした。+゚

第45章 温泉旅行2日目

「ところでさっき出たって何が出たの?」

河辺が聞いてきた

「何だっけ‥?」

何だっけ?

思い出せない‥

喉の奥まで出掛かっているのに思い出せない

何だっけ?

「忘れたの?(笑)」

「ちょっと待て‥思い出すから(何だっけ?)えーっと‥」

腕組んで考えたけどなかなか出てこない

「そんなに考えて出てこねーなら大した事じゃないな(笑)あっ!先に物々交換しとくか?」

鮫島先輩がガサガサビニール袋から取り出して渡してきた物
ゴム製のへしゃげた蛙のおもちゃ?

「何これ(笑)先輩見て見て♪」

先輩の前に見えるように見せたのに考え込んでる先輩に無視される

「見てって‥ばーぁっ!」

先輩の目に貼り付けたひしゃげた蛙

「っ!?!」

「見て見て♪ほら♪見て(笑)」

目に貼り付けられた物が離れていき焦点が合った

「うわっ!何だこれ!気持ち悪いっ」

気持ち悪い?
かわいいと思うけど?
ぷにぷにしてて触り心地もいいし(笑)

「気持ち悪いってなっちゃんが姉貴にって渡してきたんだろ?」

はぁ?

「俺こんなに趣味悪くねーし‥」

「他に誰がいるの?なつ兄意外いないでしょう(笑)またトボケて…」

トボケてねーって!
それじゃ俺が趣味悪いみてーだろっ!

「だいたいっこんな!」

日高の持つ気持ち悪い蛙を指差したら日高が蛙を仰向けにして指で手足を固定していた

「何してんだ日高?」

「ブリッジ」

「ブリッジ?」

蛙の手を抑えてた指離して

「イナバウアー」

腰が90度に曲がった蛙がムクッと少し起き上がってイナバウアー

「ぶはっ(笑)」

「日高君ウケる(笑)」

「日高先輩何それ(笑)」

蛙の手を曲げては伸ばして足でステップ刻んでチャラダンス踊って見せたりするから蛙で爆笑した

「その蛙を物々交換に出すのはおしぃな(笑)」

「鮫島先輩も出きるの♪!?」

河辺にいいとこ見せたくて日高君から蛙受け取ってやってみた

くにっ♪くにっ♪

‥‥‥‥。

‥‥‥‥。

‥‥‥‥。

工事現場の旗振り看板にしか見えない蛙

「日高君みたいには出来ねーな‥やるよ(笑)」

また日高に返された蛙

ぺこり♪

「ありがとうだケロッ♪」

蛙のお腹押したらお辞儀した蛙

「日高お前(笑)」

ピンポーン♪ピンポーン♪

こんな夜遅くにチャイムが鳴った

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