テキストサイズ

。+゚僕は君に恋をした。+゚

第45章 温泉旅行2日目

「なつめ君何が出たんだ?」

だからっ!

「出たんだって!」

「何か言わなきゃわかんねーだろ?」

あー足痛い‥今なら崩してもわかんねーよな(笑)

「だからっ!」

さっきから出た出たって言われても何が出たのかわからない

「とにかく落ち着いてお茶でも飲んで(笑)」

ナンパ野郎が俺にお茶を出してくれた

「ゴクッ♪ゴクッ♪ぷはーっ落ち着く♪って(落ち着いてる場合じゃねー)たけっ!たけっ!」

「落ち着けよ(笑)深呼吸しろ♪」

深呼吸?
すーはー‥ふーっ

「たっ竹が林の中にガサガサってウギャーってしたんだっ!」

????

????

????

「何がだよ?(笑)」

「だからっ!たけっ」

相川が後ろを指差した

「あー竹の子見つかったのか?良かったな(笑)」

竹の子?

「先輩いっぱい採れたよ♪」

日高がいつの間にか竹の子抱えて後ろに立っていた

「良かったな‥そうじゃなくって!」

「良かったなって先輩竹の子ほら♪」

一生懸命採った竹の子見て欲しくて先輩の前に出そうとした

「そうじゃなくって!あっち!痛っ!」

「酷い‥俺が採った竹の子‥」

あっちと言って腕振ったら日高の竹の子に命中して転げ落ちた竹の子

「俺が採ってきたのに‥先輩に‥っ‥」

日高?

先輩に美味しい竹の子ご飯作ってもらいたくて一生懸命沢山採ってきたのに‥

今にも泣きそうな日高らしからぬ顔をする

「悪かった‥悪かったって日高ごめんな‥俺が悪かったって」

「う‥ぅっ‥先輩っ」

一樹の背中さすって包み込むなつめ君

俺は包み込んではいない

「これが愛だ!わかったか?」

「う‥うん‥」

「あ‥ああ‥」

わかったようなわからないような僕

相川が何度も悪かったって謝って目の前で日高君を自ら抱きしめたように見えた

前から背中さすったらそう見えるだけだ!

俺の知っている相川が変わっていく

季節が移り変わるように相川も一歩一歩またそうやって一歩一歩変わっていくんだな‥

俺はしんみりそう思った

「日高悪かったって‥(どうすりゃいいんだよっ!)」

おもむろにムクッと顔上げ

「‥ってくれる?」

「何?」

「竹の子ご飯‥作ってくれる?」

竹の子ご飯?

「あ‥ああ?」

「やったー!先輩ありがとう!♪」

背中さすってたらむぎゅっと抱きしめられた

ストーリーメニュー

TOPTOPへ