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。+゚僕は君に恋をした。+゚

第45章 温泉旅行2日目

隣の部屋に移り背高ノッポに説教されている鮫島と河辺

そんな2人を見ながら椅子に座り足ぶらぶらさせて暇そうにしている先輩

「寝たら?」

「あぁ?起こされて目覚めちまって寝れる訳ねーだろ?」

しかも朝飯かと思ったらコイツらがしてたからとかありえねぇーて!

「日高?何か面白い事ないか?」

「面白い事?」

「何でもいいから、この暇を何とかしてくれー‥」

だったら寝たら?

「面白い事ね‥うーん‥」

足ぶらぶらさせて日高が思い付くのを待った

「あっ竹の子狩り行こうか?♪」

「は?今?」

「うん♪」

ニコッと笑って何考えてんのかわかんないコイツ

「暗くてわかんねーだろ?それに‥」

また入り口閉められたら入れなくなる

「それに?あっ(笑)もしかして先輩怖いのか?(笑)」

「はぁ?俺を誰だと思ってんだよ?」

先輩だろ?

「行こうよ竹の子狩り♪」

「だから見えねーだろって?」

「行こう?♪」

行こう♪行こう♪つって俺の腕を引っ張ってくる

「仕方ねーな‥行くか?」

「うん♪」

懐中電灯も何も持たずに出た竹の子狩り

真っ暗闇の竹林

今にもお化けが出てきそうで足が竦む

「日高‥やっぱり帰ろう‥」

怖いっ!

とにかく怖いっ!

確かこの辺にまだ竹の子が…

ビューと冷たい風が吹き抜ける

カサカサカサ‥

竹の葉と葉がこすれ合う音が竹林に響き渡る

ぶるっとした身体

手で両腕をさすって日高の後ろに立つ事しか出来ない

だって怖いんだもん!

「日高‥帰ろう」

「え?せっかく見つけたのに」

見つけた?
お前目で見つけたのか?

《‥‥―‥》

カサカサカサ‥

それとも嗅覚か‥

《‥ゥ…―‥》

「ってギャー!!」

ギャーって先輩?

飛んで走って行った先輩

なんだ?

「あっこっちにもある♪」

明日は竹の子ご飯に♪

明後日はワカメと竹の子の炊いたやつ♪

明明後日は‥♪



聞こえた!
出た!出た!出たーっ!

一目散に旅館に向かって全力疾走で走り抜けた竹林

日高置いて来てしまった事なんて頭になかった

無我夢中で走ってとにかく走って

バーンと開けた部屋の襖

「愛すると言う事はだな」

もう聞き飽きたぜ‥

「出たーっ!ゼーハァゼーハァ!」

愛とは何かを永遠と聞かされていると相川が飛んで入ってきた

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