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。+゚僕は君に恋をした。+゚

第45章 温泉旅行2日目

「鮫島先輩♪何かいいのあった?♪」

相川に渡されたままじーっと見ていると河辺が話しかけてきた

「コレ‥どう思う?」

コレ?

鮫島先輩が手のひらに乗せて見せてきた物

しゅっ趣味悪~ぅ

「鮫島先輩って‥そっそんなのが好きなんだ(へー意外‥)誰も貰っても喜ばないと思うけど」

「いや‥俺な訳ねーだろ?なっちゃんが姉貴にって選んでくれたんだけど‥」

兄さんがお姉さんに?
鮫島先輩の趣味じゃなくて良かった

こっちはこっちで重い沈黙が続き
鮫島先輩の手のひらに乗ったゴム製のへしゃげた蛙のおもちゃが『買ってくれよ‥ゲロゲーロ♪』と言っているように見えた





「日高はじっ自分の物‥えらっ選んでたのか?」

そこら辺を触って聞いた

「いや‥亮太と門崎にと思って」

「亮太?」

また亮太?
亮太ってだから誰だよ?!
門崎はわかる
嫌でも頭の片隅のどっかにネチっこく存在する名前

「亮太ってっ‥誰だよ?」

先輩忘れたのか?あんな酷い事したのに?

「亮太だろ?先輩が突き倒した」

俺が突き倒した?

「いつ?」

「日にちまで覚えていないよ(笑)」

誰が日にちを言えって言った!

「本当に覚えていないのか?」

そう言われても突き倒した事すら記憶にない

「亮太ショックだろうな‥」

「何で?」

「何でって先輩の事相川先輩♪って慕ってたのに」

「慕ってた?いつ?」

「だから日にちまで」

バコン!

「痛いって!だから何で叩くの!」

「あっつい…いつだよ?」

ついって俺の頭何だと思ってんだよ!

「いつ俺に慕うヤツが出来た?その亮太って後輩か?」

思い出さなきゃいけない気がした

先輩だから後輩だろ?
本当に覚えていないのか?

「俺の側をいつもうろちょろしてる小さくてかわいい女の子みたいなヤツ♪」

かわいい?
女の子みたいなヤツ?
‥誰‥だ‥?

あっアイツか!!

けどかわいいと言った事に腹が立つ

「かっ可愛くなんかねーだろ!どこがかわいいんだよ‥あんなヤツ?ちんちくりんだし、金魚のフンだし!豆粒だしそれから‥」

豆粒って‥
あっもしかして♪

「ごめんね(笑)俺がかわいいと思ってるのは先輩だけだから」

日高が俺を引き寄せ抱きしめた

離せっ!って言おうとしたけど言えなかった

言えなかったんじゃない

俺は言わなかったんだ。

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