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。+゚僕は君に恋をした。+゚

第45章 温泉旅行2日目

「日高早くしろよ!みかん水売り切れるだろ!だからお前はノロマな亀って言われんだ!」

ノロマな亀ってアンタが綺麗にしないから布団綺麗にしてんだろ!
みかん水は売り切れねーよ!

散々な言われよう

「はいはい。お待たせしました‥って」

《すげー旨そう♪食っていいか?》

何してんの‥先輩?

《パクッ♪うっ旨い♪!ビール欲しいなぁ(笑)》

違うだろ?

《ビールはまだダメだよ(笑)こら!》

《開けた者勝ち♪グビグビグビ♪ぷは~♪最高!》

温泉行くんだろ‥

「先輩!温泉は!」

パクッ♪パクッ♪
グビグビ♪

湯がきたての竹の子食べてたら日高がやってきた

「手出せよ♪モグモグ♪」

ボテッ

「‥‥‥‥」

手のひらに乗せられた竹の子一切れ

「田楽味噌のせて♪」

違うだろって!

「せんぱっ!!」

「ただいま~♪」

「あー気持ち良かった♪って竹の子?♪なっちゃんズリィーぞ!俺も♪」

なんなんだよ‥この人たち


夕食は旅館の人が用意してくれて運ばれてくる料理

先輩と鮫島先輩はほぼ出来上がっていた
「日高~♪こっちこっち♪」

先輩なんか知らない‥

俺が手招きしても知らん顔される

見えてないのか?

「日高~?こっちってばこっち♪」

大きく呼んで大きく手招きした

知るかよ!

ぷいと横向いて河辺と話しようとしたら

べちゃっ!

頭に当たったお絞り

「何すんだよ!」

あっ日高こっち向いた♪

「日高おいで♪」

ブチっと頭のどこかが切れる音がした

俺はポチじゃねー!

「日高先輩どこ行くの?」

‥………。

急に立ち上がったかと思ったら部屋を出て行ってしまった

「河辺君?どこ行くの?」

「ちょっと酔ったから外の空気に当たってくる♪」

「酔ったって‥(ジュースで?)」

日高先輩が気になって後をつけたら道路沿いの植木の横に座ってタバコ吸っているのを見つけた

「日高先‥」

吸った時ポッとオレンジ色に光るタバコ
ふーっと吐き出す日高先輩

旅館の灯りがぼんやり日高先輩を照らしてその姿がカッコ良すぎて見とれてしまった

先輩がワガママで身勝手なのはわかっている

俺の事考えてくれていない訳じゃない

ただ何でいつも俺だけがって思ったらブチ切れてしまった

はぁ‥

やっぱ俺が悪いのか?

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