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。+゚僕は君に恋をした。+゚

第44章 思い出

「河辺は鮫島先輩の事信じていないのか?」

「信じてるよ!信じてるけど‥」

違う‥本当は信じたいんだ

あの鮫島先輩が指輪までくれたんだ

信じたいよ僕だって
だけど‥鮫島先輩はすぐ兄さんの元へ行っちゃうんだ

代わりはいないって言われても不安になるだろ?

「まぁ俺と先輩もここまで来るまでには色々あったからな‥‥本当に色々な(笑)」

「色々ってあの手紙の事?」

ん~?って顔した日高先輩が肩にお湯をかけ湯気のこもる天井を見上げた

「あれはほんの一部‥さっきまで愛し合ってたかと思ったらまた喧嘩して‥。裏切り裏切られやっと強く結ばれた真実の愛ってやつ?(笑)」

クサイ事言ってしまった‥

「真実の愛?」

けど懐かしいなぁ…
先輩とは本当に色々あったもんな‥

「日高先輩?」

「ん?あっごめん(笑)つい思い出してた。河辺は先輩に負けないぐらいかわいいよ♪だから自信もて!な?」

日高先輩がかわいいと言ってくれた

こんな僕をかわいいって‥

「‥‥‥‥」

そうやってまた俯く…

「顔上げろ♪」

河辺の顎を持って上に向けさせた時河辺の目に溜まっていたのは涙?

「なっ何で泣く必要があるんだよ?バカだな‥来い」

え?

ぎゅっと抱きしめてくれた日高先輩

そんなに優しくされたら僕‥

僕‥涙が止まらなくなるからっ

「鮫島先輩はちゃんと河辺を見てるよ。先輩に向ける愛と河辺に向ける愛が違うのはわかるよな?」

「どうゆう事?」

「わからないのか?河辺‥鮫島先輩知ったら泣くぞ」

「鮫島先輩が泣く?」

わかっていない河辺を露天風呂に連れて行き
さり気なく河辺の腰に腕を回したまま露天風呂の小岩に腰かけた

《ちょっ日高先輩っ!?》

《しっ!黙って。》

日高のヤツどこ行ったんだ?

壺風呂に入って日高を待つも一向に来ない日高

「鮫島?俺日高見てくるわ」

壺風呂から出ようとしたら横で話していた鮫島が俺の肩を押さえた

「なっちゃんは浸かってていいから♪俺が呼んでくる」

そう言って壺風呂から離れて行った鮫島
けど‥やっぱり気になる

俺も壺風呂から出て日高を呼びに向かうとしたら鮫島が突っ立っていた

「何やってんだ?鮫島?」

「‥‥‥‥」

「何やってんだって聞いて‥って‥え!!?」

目に飛び込んできたのは河辺の腰に腕まわしてる日高

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