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。+゚僕は君に恋をした。+゚

第44章 思い出

ガラッ♪
開けた戸

「風呂来て温泉入るの忘れるとこだった(笑)」

「温泉?」

「あ?日高温泉入らねーのか?」

いや‥そうじゃなくて…

あんなに大きな声上げたからもっと別な事かと‥

まぁいいや‥

先輩と入った2人っきりの露天風呂

「星‥綺麗だな‥」

星空見上げた先輩

「そうだね‥綺麗だな‥」

俺と同じように星空見上げた日高

お前の目には星空しか映ってねーんだろうけど‥

俺の目にはお前も映ってるからな‥。

なんてクサイ事言いたくても言える訳がなく

「なー日高?」

「ん?」

星空から視線を下ろし先輩を見たら

ガラッ!

!!!!? !!!!?

「あっちに壺風呂あんの知ってたか?」

鮫島っ!!?鮫島先輩!?

後少し後少しだったのにっ何でいつもタイミング悪いんだよ鮫島はっ!てか壺風呂?

「なんだそれ?」

先輩?

「やっぱり知らなかったか?あっちだ♪来いよ♪」

「壺風呂だってよ♪日高も来いよ♪」

違うだろ?
ここはチュッ♪ってするとこだろ!

って先輩に言っても無駄な事‥。

河辺は?

あれ?

何で‥。

先輩たちを置いて大浴場に戻ると河辺が一人風呂に浸かっていた

寂しそうな背中してんじゃねーよったく‥。

河辺の肩に手を置いて叩いた

ポンポン♪

鮫島先輩!?

振り返った河辺が一瞬嬉しそうな笑みを浮かべたかと思ったら沈んだ笑顔

「鮫島先輩じゃなくて悪かったな…」

日高先輩‥

「全然大丈夫だよ(笑)どうしたの?露天風呂行かないの?」

背中向けたまま肩に湯をかけた僕

「行かないのじゃないだろ?どうした?またか?(笑)」

チャプン‥♪

湯船の中に入ってきた日高先輩

「日高先輩は優しいね‥僕日高先輩だったら良かったって酷い事したから‥!!?」

その時頭に軽く触れた手?

「日高先輩?」

「また言う‥河辺は気にしすぎ♪俺は河辺が羨ましいよ(笑)」

笑いながら頭撫でてきた日高先輩

「何で僕が羨ましいの?」

「ん?登校してる時とか河辺は鮫島先輩に甘えるだろ?ちゃんと鮫島先輩は河辺を受け止めてくれるからだよ」

「受け止めてくれてもその時だけ。結局鮫島先輩はなつ兄だもん‥」

日高先輩が僕の左手を湯船から出して指輪を僕の目の前に見せた

「指輪くれたんだろ?河辺すっごく喜んでただろ♪」

「けど‥」

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