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偶然からの必然

第5章 それから。

「あーあ…」


私はCLUB HEVENを後にして、

自宅に帰りお風呂に浸かっていた。


会いたいな…




ただそれだけなのに。



こんなにも難しいなんてね…





そしてまたはぁ〜っとため息をつく。


「千景〜、まだかー??」



不意にお兄ちゃんの声がする。


「い、今出る!!」


私は慌ててお風呂から出て、

いそいそと着替え始めた。




ぼーっとしてちゃだめだめ!!


仕事がそっちのけになっちゃう!





そう自分に言い聞かせ、風呂場を出る。


リビングに行き冷蔵庫を開ける。


「千歳兄、入っていいよー!」


私はそう言うと、冷蔵庫にあったイチゴオレを出して一気飲みした。



そしてなるべく悠隆のことを考えないように、

布団に入り、目を閉じた。

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