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偶然からの必然

第1章 出会いは突然に…

「ありがとうございましたー」


そう言って帰って行くお客さんに挨拶をする。



私は壱月 千景、23歳。

大学を去年卒業し、お兄ちゃんの壱月 千歳(いちづき ちとせ)が経営するカフェで働いている。


もともとは父が経営していた店だったけど、

二年ほど前に体調を崩し、今は入退院を繰り返している状態。

そんな状態の父さんに、店は経営出来ない。

そう思った千歳兄は、得意の料理を生かしてカフェを引き継いだのだった。


私は大学には通っていたけれど、特に何か目標があったわけでもないので、卒業したら千歳兄と共にこの店を経営して行くことに、決めたのである。


そして昨年大学を卒業し、今は希望通りカフェで働いている。

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