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偶然からの必然

第2章 偶然なんかじゃないよね?

数日後。

身体に異常のなかった私は、すぐに退院することが出来た。


働けなかった日の分、私は黙々と仕事に励んだ。


そして、彼がくるのも待っていた。



あれから私が入院している間も、

千歳兄は見ていないという。




会いたくなくなったのかなー。

と、不安が何度も頭を過る。


あった途端に倒れたんだ。

あったらまた倒れるかもしれないと気を使わせてしまってるのかもしれない。



そういえば、彼の名前を聞いていない。


なんて言うのだろう…


私は少しぼーっとしながら、仕事をしていた。


すると千歳兄の声がした。

「千景ー!休憩はいっていいぞ!!」

にっこりと笑って、そう教えてくれた。


千歳兄は、優しくて料料理上手な自慢の兄だ。

わたしは軽く返事をして、休憩室へとむかった。


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