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月の綺麗な夜に

第8章 気持ち

「離して。」



流星と絡まる視線をパッと外して自転車を動かそうと腕に力を入れる。




―――も。




「雫月ちゃん、俺を見てよ。話しよう」




流星も自転車を動かすまいとハンドルを掴む力を強め静止する。





俺を見て‥・・?



話をしよう‥‥?




ついさっきまで目の前で女性と抱き合ってた人を見れって?


何を話すって言うわけ?


抱き合ってた事を聞くの?





そんなの‥・冗談じゃない。







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