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月の綺麗な夜に

第8章 気持ち

だけど。



今日は神様は非情のようで‥。


安易には許して貰えなくて。


自転車に手を掛けた瞬間




「待って!」




女性の静止を振り切った流星が、ハァーハァーと肩で息切らしながら私の自転車のハンドルを掴んで





「どこ行くの?」





真っ直ぐ私に視線を向ける。



さっきまでシルエットでしか見えなかった流星は月灯りに照らされ私の傍ではっきりと表情まで見えて。



声は優しいのに力強い視線にトクン‥




鼓動が脈打つ。











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