テキストサイズ

月の綺麗な夜に

第5章 偶然の再会

パッと後ろを振り向くと



「やっぱり。ビンゴー」


「流星!」



1メートル程度離れた場所で相変わらず片手に本の流星がニコリと笑って“やぁ”と手を上げていた。




「奇遇だねー。まさか昨日の今日、雫月ちゃんに逢えるなんて思ってなかったよ!」



そう言いながら歩み寄ってくる流星に思わずツッコミ。



「あんた、二宮金次郎?」


「はい?」



いや。

だって‥。


大き目なリュックに片手に本。


背中に蒔き、片手に本。



似てんじゃん。



ストーリーメニュー

TOPTOPへ