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愛の嵐

第33章 心の関×心の緒=心の春

翌朝は最悪の気分だった
まぁ和がベッドにいなかったのは幸いだった

雅「顔~!腫れてんじゃね~のよ、これ!」

鏡の前でガックリうなだれてしまう
そうだ!学校休もう!
熱とか何とか言って休むんだ

雅「母さん、今日熱あるから休むわ」
母「あら、顔赤いし腫れてるわね。病院行く?」
雅「そこまではいいよ。寝てれば治るって」
母「そう?明日からしばらくいないのに大丈夫かしら?」

は?・・・いない?しばらく?

雅「いないの?」
母「言ってなかったかしら?お婆ちゃんが入院したから暫く傍にいる事にしたの。お父さんが海外だから仕方ないのよ」

待て!待ってくれ!
次々話すんじゃね~よ!
口を挟む隙を見せない母は更に続ける

母「だから和也の事お願いね?もう高校生だから大丈夫よね♪」

いやいや、和也は大丈夫だろうよ
危ないのは俺だって!
・・・って言えないんだよなぁ

雅「はい、大丈夫です。俺は大人しく寝ます」
母「ま~くん!お大事にね♪お母さん仕事行くからね~」

仮病だけどさ、軽過ぎやしませんか?
はぁ~、もう寝よ
潤と翔に休むと連絡をして部屋に鍵をかけた

和「雅兄~♥」
母「ダメよ、和也。お兄ちゃんは熱があるからそっとしておきなさい!ほら、学校行ってきなさい!」
和「は~い。いってきます」

一階から聞こえる声に耳を傾ける
誰もいなくなるのを確認して眠りに
・・・入れなかった

翔「もしもし?」
雅「あ~?なに~?」

翔からのモーニングコールが掛かってきた

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