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愛の嵐

第33章 心の関×心の緒=心の春

雅「俺さぁ、童貞だって言った事ある?」
潤「いや、ないけど・・なぁ」
翔「うん。雅紀の感じだとそうかなぁって」
雅「あっそ。残念でした~」

それからは午後の授業が始まっても問い詰められてしまった
そう見られても仕方ないよな
俺こんなボ~ッとしてる訳だし

潤「マジかぁ。俺より早かったのか」
翔「意外だね。でもさ、雅紀は発散するだけで満足なの?」
雅「あっ・・・まぁ、そこはさ若気の至りってやつで乗り越えて♪」
翔「ふぅ~ん」

意味ありげな返事の翔
分かってるよ
誤魔化して逃げてるだけだって
これでいいんだよ

雅「見えない方がいいんじゃない?」
潤「逸らし過ぎると痛い目みっからな~」
翔「俺は素直じゃない雅紀やだ~」
雅「ヤダッて言われてもなぁ」
翔「色々あんのは分かるけど・・・」
潤「まぁまぁ、翔は少し落ち着こうか。それで発散出来るなら俺は反対しね~よ。子供だけは作んなよ!」
雅「へ~い!先行くね~」

ヘラヘラしながら屋上を後にする
分かってるんだけどさぁ
翔に追い詰められて自覚したくないわけ
目を瞑ってたい
耳を塞いでたい
勘違いだって、思春期のせいだって
逃げなきゃ行き場のない想いだけが重くのし掛かってくんじゃん

雅「勘弁してよね~」

休み時間に合わせ教室から鞄を持って学校から出た
屋上から帰る姿見たんだろうね
二人からラインと電話が鳴りまくってたよ

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