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智「翔兄が言ってたんだけどさ」
和「翔くんが何？」
智「男同士でのエッチって痛いけど、すっげぇ気持ちいいらしい」
和「はぁ？」

兄弟で何の話してんだ？
てか、潤くんとそんな事してるんだ
詳しく知りたいんだけど
雅兄とめちゃくちゃ近いからなぁ

和「そこ詳しく知りたい！」
智「えっ？！やっぱり雅紀くんとしたいんだ？和さぁ、どっちなの？」
和「したいってゆか・・どっちって・・・」

抱き締める姿を想像してみる
ん～、悪くない
まぁ、無くもない感じかな
抱き締められる姿を想像してみる
あ～、しっくりくる♪
身長差を考えても最適じゃん

智「大丈夫？ニヤニヤしてるけど」

あっ、やべっ
涎垂れそうだったし

和「大丈夫、大丈夫！」
智「ならいいけど、雅紀くんの事になると顔緩むよな」
和「そりゃぁ、好きな人の事考えたらそうなるだろ」
智「そんなもんかねぇ」

恋を知らない智は不思議そうに首を傾げる
まぁ、俺も雅兄にしか恋した事ないから
あんまり人の事言えないけど

和「なぁ、１限目なに？」
智「数学だったよ」
和「朝一から最悪だな」
智「全くだよ。この世から数学が無くなってくれたらいいのに」

モーゼのように割れる水・・ではなく、人垣を真っ直ぐに歩いて教室にたどり着いた
窓際の一番後ろ
俺の定位置に腰を下ろす
前の席には智が座る
雅兄に会えるまで長い時間が始まった

和「早く雅兄に会いたいなぁ」