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愛の嵐

第33章 心の関×心の緒=心の春

《和也時間》

智「どんな感じ?」
和「あ~、そだねぇ、天然だから気付いてないんじゃない?」
智「結構積極的に行ってるのに?」
和「まぁ、俺って男だし?可愛い弟だし?兄弟愛って感じに受け取ってんじゃね?」
智「可愛い・・・弟・・・自分で言うんだ」

腹を押さえながら笑っている
雅兄が言ってくんないから自分で言ったのに

和「翔くんの可愛い弟のくせに」
智「くせにって何だ!ちなみに、俺は可愛くない」

いやいや十分可愛いと思うぞ
だって雅兄に負けないくらい天然だし

智「そういやさぁ、お前高等部で天使って言われてるらしいよ」
和「はぁ?俺天使なの?意味不明だな」
智「だよなぁ、中等部の小悪魔」
和「いや、それも違うだろ」

頭が痛くなる
そんな異名?あだな?いらないんだけど

和「でもそのせいか誰も近寄って来ない」
智「これなんなんだろね。あっ・・和の小悪魔のせいじゃない?」
和「違うだろ!智の天使っぷりのせいだ」

賑やかに話ながら学校へ歩く


こちらも遠巻きに生徒達が見ている
仲良くなりたくて近付きたいが
牽制し合ってなかなか行けない
それに全く気付かない天使達なのである

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