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愛の嵐

第17章 氷魚の嵐

《松本side》
松「腕見せて」
相「大丈夫だってば」
松「いいから!」

自分で分かるイラつき具合だ

相「怒ってる?」
松「あぁ、そうだな。気をつけろって言ったの忘れてたのか?」
相「違う、覚えてたよ!ただ外だから大丈夫かなって・・・」
松「はぁ、何も無かったからもういいよ。ほら腕!」

渋々袖を捲り俺に差し出す

松「こりゃ痛かっただろ」
相「あ、そうだね。途中から忘れてた」

呆れた
一つしか頭に置けないのかよ

松「冷やせば大丈夫だ。ちょっと待ってろ」
相「ありがとう」

やっと少しだけいつもの雅紀に戻った

相「あのさ・・・少し時間が欲しいんだ」

やっぱりな
雅紀は優し過ぎるんだ
誰かを犠牲にして幸せになれないんだろ

松「待つって言っただろ?でも必ず俺の所に帰ってこいよ!」
相「それはもちろん!だけど、もし潤が他の人・・」
松「まだ俺の気持ち信用してない?こんなに真剣なのに心外だな」

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