
愛の嵐
第8章 霧中の嵐
相「行こう!智くん!」
大「あ、うん」
ふと目を雅紀くんに移すと
夢の中の雅紀くんだ
結わえてない髪と着物の袖が風に靡いている
相「智くん?ボ~ッとしてどうしたの?」
大「え、あ・・今夢の中の雅紀くんがダブって見えたんだ」
相「幻ってやつ?」
大「そうなのかな?」
にしては、かなりリアルだったな
手の感触は同じなんだけど・・
目の前の雅紀くんの背中は現実の姿をしている
相「先に進むもう!ね、さとしく・・っ!」
元気良く振り返った途端に固まった
目を見開いて俺を凝視している
大「どした?俺の顔に何かついてる?」
ハッとして頭を千切れんばかりに振る
端から見ればかなり危ない動きだよ?
ちょっと引いてしまうな
相「見えたんだ!智くんじゃない智くんの姿が・・いや、どうなんだろ?」
大「もし見えたなら、着物着てた?」
相「うん。濃紺の着物だったよ」
間違いないな
色まで言い当てると疑いようは無い
大「ここはあの場所なのかな?」
相「そうだと思うよ?隠れ家みたいな?」
隠れ家って・・・色気ね~なぁ
正解っちゃ~正解なんだけど
ここで淫らな事してたはずなのに・・隠れ家かぁ
まぁ雅紀くんらしいな
大「先に行こう。ここにいても何も分からないからね」
頷いて今度は俺に手を引かれ付いて来る
相「まさか俺にも見えるなんてビックリだよ~」
大「そうだけど、雅紀くんも何か知ってたでしょ?」
相「ごめんね。心配かけると思うと言えなかったんだ」
大「そっかぁ。一人で抱えさせてごめん」
相「俺が勝手にした事だから!それに、見たのはこの場所だけなんだ」
あ、だからここに来れたんだね
納得したよ
雅紀くんなりに俺の事考えてくれてたのが嬉しいな
相「見て!光が射してるよ」
光に向かって歩き出しす
俺たちの繋いだ手は更に堅く握られた
大「あ、うん」
ふと目を雅紀くんに移すと
夢の中の雅紀くんだ
結わえてない髪と着物の袖が風に靡いている
相「智くん?ボ~ッとしてどうしたの?」
大「え、あ・・今夢の中の雅紀くんがダブって見えたんだ」
相「幻ってやつ?」
大「そうなのかな?」
にしては、かなりリアルだったな
手の感触は同じなんだけど・・
目の前の雅紀くんの背中は現実の姿をしている
相「先に進むもう!ね、さとしく・・っ!」
元気良く振り返った途端に固まった
目を見開いて俺を凝視している
大「どした?俺の顔に何かついてる?」
ハッとして頭を千切れんばかりに振る
端から見ればかなり危ない動きだよ?
ちょっと引いてしまうな
相「見えたんだ!智くんじゃない智くんの姿が・・いや、どうなんだろ?」
大「もし見えたなら、着物着てた?」
相「うん。濃紺の着物だったよ」
間違いないな
色まで言い当てると疑いようは無い
大「ここはあの場所なのかな?」
相「そうだと思うよ?隠れ家みたいな?」
隠れ家って・・・色気ね~なぁ
正解っちゃ~正解なんだけど
ここで淫らな事してたはずなのに・・隠れ家かぁ
まぁ雅紀くんらしいな
大「先に行こう。ここにいても何も分からないからね」
頷いて今度は俺に手を引かれ付いて来る
相「まさか俺にも見えるなんてビックリだよ~」
大「そうだけど、雅紀くんも何か知ってたでしょ?」
相「ごめんね。心配かけると思うと言えなかったんだ」
大「そっかぁ。一人で抱えさせてごめん」
相「俺が勝手にした事だから!それに、見たのはこの場所だけなんだ」
あ、だからここに来れたんだね
納得したよ
雅紀くんなりに俺の事考えてくれてたのが嬉しいな
相「見て!光が射してるよ」
光に向かって歩き出しす
俺たちの繋いだ手は更に堅く握られた
