テキストサイズ

愛の嵐

第8章 霧中の嵐

珍しくその日は夢を見なかった
雅紀くんを抱き締めながら、気持ち良く朝を迎えられた

大「雅紀くん、今日どっか行こうよ」
相「俺の事気にしてるなら無理しなくていいよ?」
大「無理してないよ!雅紀くんと出掛けたいんだ。ダメかな?」
相「いいよ!それなら行きたい所があるんだけど」
大「どこでもいいよ!」

雅紀くんが行きたい所って珍しいな
まぁ、一緒ならそれでいいか

準備をして車に乗り込む
運転も行き先も全て雅紀くんに任せる

大「いつでも運転変わるからね?」
相「大丈夫だよ~!ゆっくりしててね」

行き先は知らない
でも山の方に向かっているみたいだ
数時間のドライブは楽しかった
他愛のない話で笑い合える事も幸せだな

相「着いたよ~!ここから暫く歩くけどいい?」
大「いいよ!」

着いた先は山の入口らしき場所
人が歩ける山道もある

相「そんなに遠くないといいけど」

え?来た事ないの?
先を歩く雅紀くんを追う

相「この近くにロッククライミングが出来る所があるんだって」
大「は?ロッククライミングなんて無理だよ?」
相「俺も出来ないし目的はそっちじゃないから」

クラッと眩暈に襲われる

大「あ・・っと」
相「大丈夫?!ちょっと休もう」
大「いや、大丈夫だよ。平気だから」

眠気が襲って来た訳じゃなかった
何だったんだろ?
睡眠はしっかり取ったしなぁ
まぁ、気にしても仕方ないか
気を取り直して先へ進む

ストーリーメニュー

TOPTOPへ