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愛の嵐

第6章 遠出の嵐

相「遊んだ~!」
松「雅紀、はしゃぎ過ぎ!」
相「だって嬉しいんだもん♪」

満面の笑みも今は俺だけのものだ

松「こっち来て?」
相「な~に?」

全てが嬉しくて仕方ないって感じだね
荷物を漁り目的の物を見つける

松「はい!これあげる」
相「これ何?」
松「開けてみてよ♪」

大事そうに丁寧に開けていく
出てきた物はプラチナのリング

相「へ?これって・・・」
松「そう!ペアリング。俺は付けてるよ?」
相「どこに?指輪してないじゃん」

腕を伸ばし皮のバングルに付いた小さな輪を指差す

松「ここに付けてる。でも此処にいる間は薬指に付けるよ」
相「じゃあ、俺も・・・付けていい?」
松「貸して・・俺が付けたいから」

夕闇に染まる部屋で雅紀の左の薬指にリングを差し込む

相「キレイだね」

手を上にウットリと見詰めている
俺のリングを雅紀に渡す

松「俺にも付けて?」
相「うん。左手出して」

少し震える手
左手から目を移すと潤んだ瞳に止まった

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