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愛の嵐

第43章 腐れ縁×存在意義=幼馴染

ガラッとドアの開く音で目を覚ました
どれ位寝てたんだろ
腕時計を見て驚いた

相「うはぁ、昼休みかぁ。寝過ぎだろ」

ペタペタと近付いてくる足音がする
保険医だと思い体を起こして待った
シャッとカーテンが開いて日の光の眩しさに目を細めた

櫻「おい」
相「へ?しょ・・ちゃん?」
櫻「はぁ?見たら分かるだろ」
相「あぁ、ごめん。逆光で見えなかったよ」
櫻「そうか」

う~、話が続かない
どうにかしてこの場を乗り切らないと

相「な、なんで翔ちゃんがここに?」
櫻「お前が具合悪いから見て来いって先生に言われただけだ」
相「そっか、うん、そうだよね」
櫻「大丈夫なのか?」

朝は怒ってたのに優しいんだね
傷口に塩塗り込められてるみたいに痛いよ

相「ははっ、ダメみたい。もう今日は早退するよ」
櫻「はぁ?」
相「心配してくれてありがとね、じゃ」
櫻「おいっ、相葉っ!一人じゃ・・」

人差し指を唇に当てて続くはずの言葉を遮った
突き放したんだから甘やかすのは反則だよ

相「だいじょ~ぶ♪一人で帰れるよ。優しい翔ちゃん大好き♡」

精一杯の笑顔作ってみる
ちゃんと笑えてるかな?
ちゃんと茶化せてる?
保健室に翔ちゃんを残して職員室に向かった

相「はぁ~、優しくされるのって辛い」

こんな時に砂糖出すなっての~!
ツンデレの天然タラシって自覚持てよ
まぁ、振り回されてる俺も大概だけどな
担任に早退を告げて下駄箱に向かった 

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