テキストサイズ

愛の嵐

第43章 腐れ縁×存在意義=幼馴染

1ヶ月前の部活終わり
相葉は彼女にフラれたと泣きついてきた

相「聞いてよ~!」
櫻「なんだ?モテモテの相葉くんがまたフラれましたか?」
相「そうなんだよぉ!部活優先だって先に言ってた筈なのにさぁ」
櫻「お前いっつも別れる理由それだよな」

ぶぅっと膨れて俺を睨んでくる
んな顔しても、俺は関係ないだろ!

櫻「お前さぁ、その彼女の事好きだったわけ?」
相「いや、別に」
櫻「はぁ?!じゃあ何で付き合ってたんだ?」
相「付き合ってって言われたから♪」

笑いながら言うコイツに眉を顰める
色恋沙汰に疎い俺でも軽薄な感じを受けた
コイツはいつから・・・こうなった

櫻「最低だな。もう女と付き合うな!」
相「最低?」
櫻「あぁ、お前にガッカリした」
相「・・何で・・翔ちゃんにそこまで言われなきゃいけない訳?」
櫻「えっ・・」

俺の胸ぐらを掴んで食ってかかって来た
初めて見せた相葉の行動に驚いた
普段ならこんな事はない
しょんぼりして俺の言う事を受け入れる
なのに、今日は全く違った

相「彼女作るなって・・じゃぁ、翔ちゃんが変わりでもしてくれるの?」
櫻「何・・言ってんだ?」
相「あ~、翔ちゃんは経験ないから分からないんだよね。俺が教えてあげるよ」

口元は笑っているのに
目は笑ってなかった
元が綺麗な顔なだけに怖く見えた
ゾクッと悪寒が背筋を走って嫌な汗が滲んだ

櫻「ちょっ、待てって、俺が悪かった!」
相「はっ、逃げ腰なんて珍しい」

壁に追いやられ焦ってしまう
オロオロする俺に身体をスリ寄せ耳元で囁かれた

ストーリーメニュー

TOPTOPへ