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愛の嵐

第43章 腐れ縁×存在意義=幼馴染

家に着いて真っ直ぐに自室に向かった
涙が止まらない
止め方が分からない

~♪~♪~♪
携帯の音にビクッとしてしまう
相手なんて見なくても誰だか分かる

相「なっ、なんだっよぉ、ひっく」

しゃくりあげながらなんて出れない
暫くしたら電話は切れた

♪~♪~
今度はラインの音だ
だから何なんだよ!

櫻『無視すんな!』

表示された言葉が目についた
無視したくてしてんじゃね~よ!
既読を付けないままに携帯の電源を落とした

相「なんも分かってないくせに優しくすんなよぉ」

泣く程好きとか気持ち悪りぃよ
きっとドン引きされて
一緒にサッカー出来なくなって
幼馴染ですらいられなくなる

相「そんなっんヤダっ、やだ、よぉ」

軋む身体より胸の奥が痛かった
こんなに泣いたら明日腫れるな
分かっていても零れてくる涙は止まらない

相「しょ~、ちゃ、うっうぅ」

止まるまで泣き続けた
ひとしきり泣いたら冷静になれた
それでも明日は来る訳で
こんな顔翔ちゃんに見せらんない
濡れタオルに保冷剤を挟んで目蓋を押さえた
ヒンヤリとして気持ちいい

相「あ~、好きだよ、好き過ぎて苦しい」

女々しい自分が嫌になる
童貞奪ってそれ以上を欲しがるなんて
本当バカ過ぎて笑えねぇ
泣き疲れた俺はそのまま眠っていた

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