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愛の嵐

第43章 腐れ縁×存在意義=幼馴染

櫻「母さんがお前にって」
相「ケーキだぁ♪」

って本物の糖分きた~~!
俺の欲しい砂糖とは違うんだけど
まぁ、しゃ~ないか
期待するだけ無駄ってね
出されたケーキに手を伸ばした

櫻「お前大丈夫な訳?」
相「ん~?なにがぁ?」
櫻「痛くね~の?」

グッと喉が詰まった
突然その話しするのはおかしくない?
差し出されたペットボトルを奪って飲み下す

相「はぁ、はぁ、死ぬかと思った」
櫻「慌て過ぎだ、バカ」
相「いや、バカって酷くない?死にそうだったんだよ?!」
櫻「お前さ、何なの?」
相「何なのって・・・相葉雅紀でっす♡」
櫻「はぁ~、そういう事じゃね~だろ!馬鹿」

分かってるよ!
だからって何て言えばいいのさ
ずっと好きって言ってるのに信じてくれないじゃん
証明なんてどうしたら出来るのか分かんないよ

相「3歳からの幼馴染でしょ」
櫻「幼馴染はあんな事しね~だろ」
相「あはは、そうだよね」
櫻「俺はサッカーばっかで色恋に疎い」

うん、知ってる

櫻「だから意味が分からん」

そこにつけ込んでるんだもん

櫻「お前さ・・・何がしたいの?」

頭いいくせに鈍チン!
でも
分からなくていいよ
気づかなくていいよ

相「男同士のセックスへの興味?性への探求心?若気の至り?なんて・・ね」

言ってて虚しくなるわぁ
本当バカだよな、俺

櫻「おまっ、何で泣いてんの?!」
相「っ!!泣いて・・・帰る!」
櫻「ちょっ、待てって!おいっ!!」

掴まれた腕を振り払い逃げ出した
何泣いてんだよ!
バカ過ぎて余計に泣けてきた

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