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愛の嵐

第42章 偶因×晴陰=衷懐

歓声が上がる可愛い容姿に俺も見入ったいた

潤「あいつっ!マジで許さねぇ」

潤の怒声でハッとして振り返る
翔は今にも飛び出しそうな潤を抑えていた

相「何を怒ってるの?」
潤「あいつは俺の命令を無視したんだ!」
相「命令?」
翔「潤っ!!止めろ!」
潤「だってぇ、あいつ・・嫌いだ!」
相「なぁ、もしかして・・イジメてる?」

俺の言葉にビクッと反応した

潤「あ・・・いやっ、そんな事は」
翔「してないよ!弟にそんな事するはずないよ!」
相「・・・だよね。だったらいいんだ」

バツの悪そうな顔が見えた
あぁ、ちょっと残念に感じてるな、俺
それに理由は分からないけど嫌な気分だ

相「でも、もし俺の好きな人を傷つけたら許さないよ?」

真っ直ぐに潤を見据えた
薄く開いた唇から言葉を発される事はなく俯いてしまう
そんな潤を庇うように俺の前に立ちふさがった

翔「雅紀、止めてやれ。潤は・・」
潤「翔っ!!・・ごめん、雅紀」

そんな俺達の間を割ったのは司会の声だった

司会「一位の王子、相葉さんにシンデレラを決めて頂きたいと思います!」

呼ばれた俺は翔達と別れステージへと歩を進めた
俺のシンデレラは決まってる
あれだけ探したんだから他に選ぶはずがない!

司会「相葉さんは誰の前に跪くのかぁ?!」
相「どう見たって一人しか選びようがないでしょ」

迷いなく和也くんの前に立つと進行役に言われたように跪いた
見上げながら右手を差し出す

相「俺のシンデレラは君だよ、和也くん♪」
和「えっ、お・俺?!」
司会「シンデレラボーイは二宮和也くんに決まりました~!!」

戸惑いながらも右手を俺の手に乗せてくれた
オロオロと目を泳がせて落ち着かない様子だ
そんな姿さえ可愛くて愛しいと思えている
胸が熱くなる想いや見つけた嬉しさから頬が緩んでいた

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