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愛の嵐

第42章 偶因×晴陰=衷懐

《相葉時間》

あ~、面倒だなぁ
イケメン投票とか意味不明だし
そもそも何で俺が選ばれてんだか

翔「今年も一位だな」
相「そうみたいだね」
潤「あんまり嬉しくなさそうだね」
相「ん~、選ぶ意味とか理由とかが分かんない」

俺を挟んだ両側にいる二人は盛大に溜め息をついた

翔「ただの賑やかしだろ!無い頭で考え過ぎだ」
潤「雅紀が頭使ったら熱出るよ」
相「今サラッとバカにしてる?」
潤・翔「「うん!」」

シンクロで力一杯頷かれてしまった
こんな時に双子の威力発揮すんなよなぁ

司会「続けて女装ミスコンを始めま~す!」
相「知らなかった」
翔「ホームルームで話し合ったはずだぞ?」
潤「知ってた~♪俺は出れなくて残念」

舞台袖で身体をくねらせてオネェを全面に押し出す潤の頭をペチッと翔が叩いていた
ステージ上に次々と名前が呼ばれ着飾ったオカマが勢揃いしていく
その姿を見て会場は笑い声に包まれていた

相「酷い」
翔「悪ふざけが過ぎる!」
潤「見るに堪えない」
司会「次は二宮和也くん」
翔「え?!」
潤「はぁ??」
相「二宮って・・知り合い?」
翔「多分・・弟。出るって聞いてないけど」
潤「あいつ何ふざけてんの?」

潤は怒っているのか拳を握っていた
翔はそれを抑えるように肩を掴んでいる
俺は二人の弟を見れるのが楽しみでステージギリギリまで進み出た
会場から歓声が上がった先を見て俺はその姿に息を飲んだ 

相「あっ・・・あの子!」
翔「ん?雅紀どうした?」
相「いた!見つけた!」
翔「探してたのって・・まさか和也?」
相「えっ、うん、そう!和也って言うんだぁ♪」

やっぱり文化祭で見つける運命だったんだ

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