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愛の嵐

第42章 偶因×晴陰=衷懐

大「連れてきたよ♪宜しくね~」
女子「待ってたよ~!早く!二宮くん、ここ座って!」
和「お、俺?」
女子「時間無いんだから急いで!」

訳が分からないまま鏡の前に座らされた
座ると同時に眼鏡を外された

和「ちょっと!何すんだ!」
大「大人しくしてろって!ズル休みした和が悪いんだからな」

前髪を上げられて予想外のメイクが始まった
まて!待ってくれ!

和「まさか・・これって」
大「ミスコン♪しかも女装のね」
和「嘘だろ?!嫌だって!」
大「ズル休みした奴に拒否権は無い!」
和「うぅっ、でもさぁ何で教えてくれなかったんだ?」
大「言ったら休むだろ?だから強行手段に出た♪」

俺の行動を先読みまでして動くとか有り得ね~だろ

女子「クラス代表だから逃げちゃダメだよ!可愛くしてみせるから我慢してね♪」

下地を塗られながら諭される
クラス代表とか言われると逃げ辛い
なのに、してやったりの顔をした智を見るとムカついてくる

和「後で何か奢れよな!」
大「上位取れたら何でも好きなヤツ奢ってやるよ」
和「チクショ~!こうなったらめちゃくちゃ可愛くしてくれ!」
女子「分かった!頑張ろうね、二宮くん!」

腹を括って開き直った
うんうん!と頷きながら智は薄ら笑いをしていた
女子の手にしたアイラインが視界に入った
絶対智に仕返ししてやると心に誓って目蓋を閉じた

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