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愛の嵐

第41章 擬議×啼哭=縁成

櫻「なぁ、時間ある?」
大「今から?」

嬉しそうに頷いた翔は俺の手を掴んだ
逃げられそうにないな
一緒にいるのが嫌なんだけどなぁ

大「いいよ」
櫻「やった♪早く荷物乗せて!」
大「えっ、う、うん」

グイグイ来る翔に圧倒される
距離の近さに戸惑ってしまう
翔ってこんなんだったか?!

櫻「早く乗りなよ」
大「うん、どこに行くんだ?」
櫻「外じゃなんだし、俺ん家に行くよ」
大「そうか、そうなんだ」

どうにか理由を付けて逃げる算段が思い浮かばない
家は逃げらんね~って
親友だった翔に恋していた
距離と時間を置けばそんな気持ちは消えると思った

櫻「本当に久しぶりだね」
大「そうだね」
櫻「急にいなくなるわ、連絡取れないわで皆慌てたもんだよ!心配したんだからな!」
大「あぁ、ごめん。悪気は無かったんだよ」

逃げ出しただけなんだよ
翔を見てるのが辛くなったんだ
心配・・それは親友としてだろ?
俺の望んだ物とは違うんだ

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