誠の華
第2章 小姓ってこんな感じなの?
さっきまで女の子の様に可愛らしかった平助君。そんな平助君は熱い眼差しを私に向けると
「我慢できねぇ......」
私の頬を掴み持った
そのまま顔中にキスがされ、なされるままの私
細くて華奢に見えて、やはり新選組の一人
そう簡単に離れず、平助君の唇が頬から私の耳へと移動した
ツツツと耳の縁を上から下に舐められ首筋に到着するとチクリと小さな痛みが襲った
まさか此処まで貞操観念が緩いだとは思っても居なかった
一瞬前まで友達だと言い合った唇が熱い吐息を吐き出し、熱の篭もった瞳を私に向ける
まさかこの時代友達同士でもそう言う事をしてたのかも知れない
私の知らない時代風景
なんて簡単に友達だと言ったな自分と、目眩が起こる
合わさる目と目
平助君の視線がゆっくり下に向けられ、釣られる様に私も見落とすと気崩れた肌襦袢
足元に折り重なった帯と着物
哀れもない私の姿に平助君の瞳が一瞬見開いた
そして次の瞬間
「きゃぁぁぁぁ!!!!誰かぁぁぁ!!!」
私の声が響き渡って
ガタンッと麩が大きな音を慣らし開いた
「どうしましたっ!!!!ゆうさん、大丈夫ですかっ......」
永倉さんと原田さんに腰をガッシリと掴み持たれ、切羽詰った沖田さんが部屋の中を見渡した
哀れもない私の姿に一同目を見開くも
「っ........早く........平助君がっ........」
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