
誠の華
第1章 出会い
切られた部分を握り、出来るだけ見えない様に肌を隠す
「見境ない犬の様にだれかれ構わず突っ込もうとする駄犬はお仕置きした方が良いと思いません?」
にっこり微笑み、土方さんの目と鼻の先で呟いた沖田さん
「えっと...、状況が今一掴めねぇんだけど」
そう言って中へ入って来た褐色の肌に高身長な男性
その瞳に私を捉えると申し訳無さそうにポリポリと頭を掻き、私の前までやって来た
ビクリと震わす私の瞳を優しげなその瞳に写し
「心配すんな」と柔らかく微笑み、羽織ってた内掛けを肩に掛けてくれた
少しだけ落ち着いた私は震える手をキュッと握り締めた
「総司、取り敢えず刀を仕舞え」
私の前に立ちはだかったその人の言葉が聞こえてたのかキッと睨み付けた沖田さん
納得がいかないとばかりに口を開こうとした沖田さんだが
「怖がってる...」
の声にハッとし手の力を緩めた
そして刀を鞘へ戻すと私の元へ歩み寄った
膝を曲げる沖田さんだが目に写り顔を強ばらせ固まる私
そんな私を見つめ
「すみません...怖がらせちゃいましたね」
悲しそうな声を発した
刀を取り出し、人が変わった様な姿に確かに恐怖を覚えた
怖くなかったと言ったら嘘になる
でもそれは刀によって簡単に人が死ぬ事を想像して
そんな時代を垣間見て....恐ろしくなった
ここは私の生きた平和な世界では無いと改めて実感したから
血と涙が沢山流れ落ちた時代...
生温い世界で生きて来た私にとって刀の光が....
凄く恐ろしく見えた
カタカタと震える体は紛れもない事実
だから沖田さんが悪いと言う訳では無い、寧ろ助けてくれたと捉えるべきだ
沖田さんが戻って来なければどうなってたか...想像しただけでも恐ろしい
「怖くなかったって言ったら嘘になるけど...それは沖田さんが怖いんじゃ無いんです」
ポツリと漏らした言葉に目を見開く沖田さん
「ありがとうございます。私の為に怒ってくれて」
そう言って微笑むと一気に真っ赤になった沖田さん
「見境ない犬の様にだれかれ構わず突っ込もうとする駄犬はお仕置きした方が良いと思いません?」
にっこり微笑み、土方さんの目と鼻の先で呟いた沖田さん
「えっと...、状況が今一掴めねぇんだけど」
そう言って中へ入って来た褐色の肌に高身長な男性
その瞳に私を捉えると申し訳無さそうにポリポリと頭を掻き、私の前までやって来た
ビクリと震わす私の瞳を優しげなその瞳に写し
「心配すんな」と柔らかく微笑み、羽織ってた内掛けを肩に掛けてくれた
少しだけ落ち着いた私は震える手をキュッと握り締めた
「総司、取り敢えず刀を仕舞え」
私の前に立ちはだかったその人の言葉が聞こえてたのかキッと睨み付けた沖田さん
納得がいかないとばかりに口を開こうとした沖田さんだが
「怖がってる...」
の声にハッとし手の力を緩めた
そして刀を鞘へ戻すと私の元へ歩み寄った
膝を曲げる沖田さんだが目に写り顔を強ばらせ固まる私
そんな私を見つめ
「すみません...怖がらせちゃいましたね」
悲しそうな声を発した
刀を取り出し、人が変わった様な姿に確かに恐怖を覚えた
怖くなかったと言ったら嘘になる
でもそれは刀によって簡単に人が死ぬ事を想像して
そんな時代を垣間見て....恐ろしくなった
ここは私の生きた平和な世界では無いと改めて実感したから
血と涙が沢山流れ落ちた時代...
生温い世界で生きて来た私にとって刀の光が....
凄く恐ろしく見えた
カタカタと震える体は紛れもない事実
だから沖田さんが悪いと言う訳では無い、寧ろ助けてくれたと捉えるべきだ
沖田さんが戻って来なければどうなってたか...想像しただけでも恐ろしい
「怖くなかったって言ったら嘘になるけど...それは沖田さんが怖いんじゃ無いんです」
ポツリと漏らした言葉に目を見開く沖田さん
「ありがとうございます。私の為に怒ってくれて」
そう言って微笑むと一気に真っ赤になった沖田さん
