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誠の華

第1章 出会い

具合でも悪くなったんだろうか?と覗き込むと土方さんの二つの眼とぶつかった



「土方さん?具合でも...」


手を伸ばし、言葉を発するも



反対にパシッと手を掴まれ、




気が付くと天井と土方さんの顔が視界一杯に広がった



押し倒されたと気付いたのは直ぐだった



私に跨り、両手を絡める土方さん



ジッ、と見つめられ、これはどういう状況!?と、一人狼狽える



土方さんは



「まさか俺がこんなガキ相手に...」と、いまだに真っ赤な顔をしたまま何か呟いてる



それは小さすぎて聞こえないけれど、ガキと言う言葉を聞き取った。それは私の事だと直ぐに解った



人が具合でも悪いの?と、心配していればガキだなんて...と、段々怒りが沸き起こる


ムムムと頬を膨らませキッと睨み付けると



「男にそんな顔、見せてどうなるか...」


ボソリと呟いた土方さんの瞳が光った様に見えた



最後の言葉は私の口内へ消えて行って聞こえなかった



合わさる口と口に驚愕する私



な...今っ....キスされてるっ!!!



と、思った時には遅く唇の隙間から土方さんの舌がグッと差し込まれた




「クチュクチュ...っ!!!...ふっ...やぁ...」




卑猥な音と私の漏れる吐息が部屋に響いた



すぐさま抵抗しようとするも、両手を掴まれてる為、手は使えず、体を捻るも足で固定され、余り動けなかった



でも、スッと唇が離れ大きく息を吸い込む私を見つめながら




「もう一回...」


と、再び唇を塞がれてしまった




まさか二回目なんて予想してなかった私は呆気なく舌の侵入も許してしまった




息が苦しくて苦しくて頭が朦朧とする中、節々に離れた土方さんの唇から甘い声で囁かれたけど


「はぁ...柔らけぇ」



意識がハッキリしない私には聞こえなかった

「っ、はぁ...スゲェ...クチュ...チュッ...チュパ...」


そんな私に気付いて無いのか、口付けに夢中になる土方さんによって、意識がプツリと途切れた





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