
誠の華
第1章 出会い
あ、有ったとそれを掴んだと同時に横から手がスーッと伸びて来て
「これは何ですか?」
と、聞きながら沖田さんが掴んだものは
チロルチョコ
甘い物大好きな私の必需品だ
沖田さんに「お菓子...甘味ですよ、食べてみて下さい」と、もう一つのチョコを口に放り込むと
目をキラキラと輝かせた沖田さん
「だろうと思いました!なんだか美味しそうな匂いでしたし!」
と嬉しそうにガサガサと包を開けチョコを口の中に放り込んだ
そんな彼に三つ、四つ持たせニッコリ笑うと、嬉しそうに顔をクシャリと崩し
「僕...ちょっと...」
と、凄い勢いで飛び出して行った
呆気に取られた私に
「ほっとけどうせ近藤さんにやりに行ったんだろ」と、言葉が聞こえた
で、いつまで待たせんだよと、眉間の皺が深く寄った所で
スマホを取り出した
一瞬目を見開いた土方さんだったけど
「それが何だ?」と、顎に手を置き聞かれた
そんな土方さんにゆっくり話し出した
