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Pour mon cher -笑顔の先に-

第2章 リスタート

「ううう自惚れないでよねっ!」



猛司より断然低いIQの私が最大考えた反撃がこの台詞。


どもりながら強気で言ってみたはいいものの“ふ~ん?”て顔されちゃって少しタジタジ。



「自惚れてちゃいけね?」


「はい?」


「愛が俺に惚れてるって自惚れてちゃいけない?
惚れられてるって安心してちゃいけない?

俺、自惚れてたいんだけど?」




優しい眼差しで私を見つめながら首を傾げそっと頬に優しく触れる。




‥・・ズルイよ、猛司は。

そんな表情でそんな優しい声色でそんな台詞言われちゃったら‥


私も少し反撃に出たくて言っちゃった台詞も強気な姿勢も直様丸くなっちゃって


IQの差なんだかなんだかKO負け。




「‥自惚れてていいよ。

私、猛司の事好きだもん。
絶対飽きたりなんかしないもん。

ずっとずっと、好きだよ?」



なんて素直に言っちゃうんだ。






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