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最後のキス~琉球の海を渡る風~

第3章 The wind of Ryukyu~琉球の風~

 更にそれから数日後。
 王と藍那は二人並んで縁近くに座っていた。もちろん、障子戸はすべて開け放している。王の寝所も王妃のそれと似たような造りで、部屋からは広大な庭園が臨める。綺麗な丸石で囲まれた中に巨大なガジュマルが見えた。
 藍那は今、そのガジュマルを眺めながら、王に微笑みかけた。

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