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チョコレート

第10章 過去

絶対告白だよね、
あの照れた感じ。



昨日といい今日といい
2日連続で告られるって…



涼くん好きな子いないのかな



誰かと付き合ったり
する気もないのかな





色々考えていると
涼くんが戻って来た



「彩ちゃん、ごめん」




「ううん、大丈夫」



涼くんはすぐにまた残りの
黒板を消し始めた



時々見える横顔は
なんだか元気がない



断ったのかな



昨日は女の子が
走り去っていったから
ダメだったのはわかったけど…





「彩ちゃん、この後時間ある?」





「え、大丈夫だけど…」




どうしたんだろ






私たちは日誌の仕事を終え
学校を出て私のマンションの
裏の公園に来た


まだ夕方だから公園には
小学生たちが遊具で遊んでる



私たちは
その少し離れたベンチに座った

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