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この手を離さないで

第8章 第八章 迷い



「そうだ!
俊、もうお昼食べた?」


そういえば、もうすぐ1時か。


『いや、まだだけど。』


「じゃ、お昼どっかに食べに行こーよ」


『でも、柚希を1人には…。』



いつも、病院内のコンビニだし今日もそのつもりだった。




「行って来いよ」


病室のドアにもたれ掛かりながら陽が口元をあげて、ニッと笑う


こいつ…なにか企んでやがる


「柚希なら俺が見ててやるから
たまには気分転換してこいよ。」



ったく変な気を使いやがって


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