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パパとママのタカラモノ。

第4章 出産。



手術室の中は
正直、あまり思い出せない‥。

ストレッチャーに乗せられて
左右を移動してたからかなぁ。

けどドラマのように
扉が開いてすぐに
手術台があるのではなくて
手術室の中は広かった。


「斎藤さーん、背中を突き出す感じで、前屈みになってもらえますか?少しチクッとしますよー??」


言われた通りにすると
背骨付近に激痛が走った。

またもや『チクッ』ではなく
『ブスッ』といった感じの太い注射。


「すぐに、麻酔が効いてきますからねー。」


あぁ‥麻酔だったのか(・_・;)


「はーい、では斎藤さん。右向けますか?」


何のことやら分からずに
呆然としていると


「失礼しまーす。」


と右を向かされ、
左半身が露な姿に――!!

続けて同じように
右半身も脱がされた。

そして全裸の私に
バスタオルが掛けられ、


「斎藤さん、これから手術台に移動しますねー。」


看護師さんが
何かするたびに声を掛けて
不安を消してくれた。


「「1・2・3、よしッ!!」」


ストレッチャーから手術台へと
私の身体が移された。

とここで、緑のシートに覆われる。

先生の頭上のライトが
ピカーッと光を放った。


「これより、斎藤奈央さんの帝王切開術を始めます。宜しくお願いします。」

「「宜しくお願いします!!!」」


私が覚えているのはここまで。

それから後はうっすらとしか
思い出すことができない。

いつ切るのかと思っていたら


「もう切ってますからねー。」


えぇっ!?(゚□゚;)まさかの←


「もうすぐですよー。」


今、私‥すごく眠たいです。

前日の睡眠不足が
今になって出てくるという(*_*)

私は自分の
手術中にも関わらず
熟睡してしまいました。

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