
パパとママのタカラモノ。
第3章 新生活。
結局、点滴をすることに
なってしまった‥――。
でもそれが
めちゃくちゃ痛くって!!
「ごめんねー。痛いよね‥。」
私の血管が細い上に、
奈央「痛い!痛い!やめて!」
こんな痛いなんて聞いてな~い!!!
「先生!血管が細過ぎて、針が入りません!」
看護師さんが
入れ替わり立ち替わり
交代で入れようと試みるも、
「もう血管がありません!」
私は半泣き状態。
看護師さん3人がかりで
血管を探してくれるも
中々見つからないらしい。
そこで婦長さんご登場。
「みんな慌てないで。きっとあるから。」
そうは言っても
私の腕は針の刺し痕だらけ‥。
「どうしてもないようなら、手の甲に刺すしか‥。」
末松さんの言葉が頭をよぎった。
「手の甲や足の甲は、腕に刺されるより痛いよ!私でも泣きそうになったし!」
奈央「手の甲は嫌!痛い、痛い。」
私がジタバタ暴れるので
3人がかりで押さえつけられた。
「あっ!ありましたー!!婦長~!」
すかさず婦長さんが私の腕に
点滴針を躊躇なく刺した!!
奈央「―――ッ!!」
痛すぎて声にならなかった。
「よく頑張ったね~。ごめんね。痛かったね~。」
看護師さんも汗だくで
私は涙で顔がグチャグチャだった。
