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『幼なじみ』

第21章  回想



「美波・・・?
このソファーで大丈夫・・・?」


ニコニコしながら・・・


大きく頷く美波を
確認したあたしは・・・


ゆっくりと
隣に腰掛け・・・


「じゃ・・・早速・・・
拓弥の昔話・・・始めるね!」


と明るく話し掛ける・・・。


美波は・・・


待ってましたッ!
とばかりに
身を乗り出し・・・


子供の様に
目をキラキラと
輝かせている・・・。


そんな美波を
優しく見つめ・・・


酔っている頭を
フル回転させた
あたしは・・・


小学校時代の
記憶を辿りながら・・・


本題へと
入って行った・・・。


「えーっとね・・・


あたしと拓弥の
最初の出逢いは・・・


小学校三年生まで
遡るんだけど・・・


クラス替えで
初めて同じ組に
なった時・・・


初日に教室で・・・
席が隣同士になってね・・・


拓弥が馬鹿言って
笑わせるから・・・


凄く楽しかったの
覚えてるよ・・・!


あたしは
親が厳しくて
内気な子供
だったんだけど・・・


拓弥は・・・
逆に凄く明るくて
スポーツ万能だし・・・


頭もそこそこ
良くて・・・


皆から好かれる
人気者で・・・


目立つ存在
だったなぁ・・・」


あたしは・・・
拓弥との馴れ初めを
一思いに話し・・・


遠くを見つめると・・・


更に過去を
振り返った・・・。











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