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ツンデレ彼女。

第8章 俺のもんに触るな

とりあえず委員会の教室に戻って、一息つく。

「け…んと…」
「み、美来っ、おまえ泣いて…」
「うううぅうぅぅうーっ、怖かったよーお…けんと、賢人っ…助けてくれてほんとありがと……」

周りのやつらの注目を浴びてる気もするが、いまはそんなことどうでも良かった。
やべえ…好きなわけじゃねえのに、弱ってる美来まじやべえ…。
可愛すぎる。
弱ってるのがいいなんて、俺性格悪いかな…。
俺のもんに触るなとかなんか知んねーけど思っちゃったしな…俺、ほんとにこいつのこと…。

なんとなくそっと、頭を撫でてみた。
体が勝手に…。
美来に触れると、かすかにまだ震えてて。

「ほら、もう泣くなよ…。俺が泣かしたみたいに見えんだろー」
「へへ…ごめん…っ」
「今日、もう帰ろ?どーせクラスごとの作業だから勝手に帰っていいっぽいし。あいつにも会いたくないだろ?残した作業は俺が家でやってくるから」

美来はまだ涙を流しながら微笑んだ。
かわいいな…w

「なんか…賢人、優しいね」

ぼそっと美来が呟く。
俺はわざと聞こえてないふりをして、

「あー?何か言ったかー??」
「ふふっ…なんでもないよ///」

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