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ツンデレ彼女。

第8章 俺のもんに触るな

♢賢人ver.


だー、もう、美来どこ行きやがったんだよー
トイレか?
次の作業何すりゃいいかわかんねーだろー
委員長とやらもいねえし…
他のクラスのやつらには聞きたくねえ…

ちっ。
俺は教室を出た。
とりあえずトイレに向かってみる。

「前田くん…」

!!
美来の声だ!

「おい美来いきなり消えんな…!っうわ」

誰だあいつ。
美来が男と一緒にいる。
男は背を向けてて顔が見えない。
つーか前田って言ったか?
委員長の名前って確か…、まあ寝てるからいまいち確信ねえんだけどな。
なんだあいつ美来のあとつけてったのか?

「長谷川さん…いや、美来ちゃん」
「なっ…気安く名前で呼ばないでくれませんか」
「クス、どうして。俺ね、美来ちゃんのファンになっちゃった」
「はい?」
「入学式で初めて見て、一瞬で惚れたんだよねえ」

こいつ…気にくわねえ。
委員長のときとだいぶ態度違うじゃねーか。
むかつく…。
美来困ってんじゃねーか。

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