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ツンデレ彼女。

第3章 出会い

通り過ぎる人みんながあたしを振り向くの。街を歩いてても、コンビニでも、スーパーでも。もうそんなことには慣れてた。今までに告白された回数は数えきれないほど。まあ、ぜんぶフってきてるけど。

そんなあたしを、いまはたくさんの高校生が見てる。かわいい、とかそんな声も聞こえる。でも、興味はなかった。
そんな奴らは無視してさっさと歩いていくと、不意に男の子と目が合った。端正な顔立ちの人…。あの人も新入生かな。ま、いっか。




あーあ、なんか既に疲れた…
そんな思いをしながらあたしは新しい教室に入った。
教室には何人か男女がいて、やっぱりあたしが入った瞬間にみんながこちらを見る。なんだかなあ。
ため息をつきながら席につくと。

「ねえねえ!長谷川さんだよね!初めまして、あたし成瀬美優っていいます!みゆうだけどみゆって呼んで♡」
あたしの前の席の子だった。
「え?あ、ああ…えっと…あたし長谷川美来です。美来でいいよ^^」
「わーっ!よろしく美来!すごい知名度だね〜みんな美来のこと見てるよ!!」
「いや〜、そんな芸能人でもないのにそんなこと…っ」

ほんとに、ただの社長の娘ってだけなんだけどなあ。

「あたしは!全然そんな変に思ってないからねっ!お嬢様だからどうとか、ないから!仲良くしよーっ」
「うん♪よろしくみゆっ」

なんかこの子、いい人そうだなあ〜
とりあえず友達出来てよかった!でもまだいまは猫かぶっとこ笑

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